【まさゆ記】〜育てさせてもらう〜
母は私を育てる時に、
我が子の意思を尊重し、
寄り添い、支えながら、応援する。
ということを実践してくれた。
今、自分が親になってみて、
それがどれだけすごいことか、
身にしみて感じている。
ただ、そんな母も、
最初から、そのようなあり方で、
子育てをすることができた・・・わけではなかった。
そもそも、
小さい頃の正幸少年は周りの子に比べて
とっても引っ込み思案な性格だった。
幼稚園でも、
クラスメイトが元気に登園している中、
一人泣きながら「行きたくない」と駄々をこねる。
自由遊びの時間になっても、
みんなが遊んでいるのに、
一人だけその輪の中に入れず、
隅の方でいじけている。
園から帰ってきてからも、
他の子たちは遊ぶ約束をしているのに、
誰とも約束をせず、家から出ない。
周りの子が普通にできることが、
正幸は出来ない。
そのことが母にとって、
プレッシャーとなっていた。
正幸には
みんなと同じように元気よくあって欲しい。
周りのお友達と仲良くして欲しい。
積極的に行動できるようになって欲しい。
でも・・・
現実は思い通りにはいかない。
自分がこの子を育てなきゃいけないというプレッシャーと
現実の狭間で、母はずいぶん悩んでいた。
そんな時
私が通っていた園の園長先生が、
悩んでいる母に向かってこんなことを言ってくれた。
お母さん、今、正幸君が、
自分の思うように育っていないことに悩んでいるでしょ?
でもね、それはあたりまえなのよ。
だって
子どもはあなたの所有物ではないのだから。
子どもはあなたとは違う、1人の人間なのよ。
だからこう考えてはどうかしら。
自分が育てなきゃいけないんだ。
ではなく、
神様から預かったこの子を、
育てさせてもらう。
それくらいの気持ちで接したら、
きっとあなたも楽になるはずよ。
育てさせてもらう。
その言葉が母の心に深く響いた。
その日から母は、
我が子のできないことに目を向けるのではなく、
我が子の心に寄り添おうと決めた。
子どもを1人の人間としてみて、
ちゃんと敬意を持って接するように心がけた。
私の言動を変えようとするのではなく、
私の言動に興味を持って受け入れてくれた。
そして私はそんな母の応援を目一杯受けて
今、我が子へ愛情を注ぐことが出来ている。
育てるのではなく、
育てさせてもらう。
私もその気持ちを忘れずに、
我が子に寄り添って生きたい。
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
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