【まさゆ記】 ~変わりたいあなたへ~
「自分を変えるにはどうしたらよいですか?」
ある学生さんからこんな質問を受けた。
事情を聞くと、
「今まで部活も勉強もすべて中途半端で、
壁にぶつかるとすぐ逃げ出してきました。
でも、来年には社会に出て仕事をします。
いつまでも逃げてばかりじゃいられない。
だからそんな自分を変えたいんです」
その声に決意の色を感じた。
僕も弱い自分を変えたいと思って、
我武者羅應援團を今までやってきた。
そんな日々の中で、
僕の感じていることを正直に伝えてみた。
「変わること自体は、
そんなに難しいことじゃないと思うよ。
変わりたいなら、できそうもない、
厳しいチャレンジに身を置けばいいんだ」
今まで経験したことの無い厳しい環境へ、
無理やりにでも自分を入れてしまえば、
そこでガムシャラにならざるをえなくて、
結果、人は変わることができる・・・
しかし本来この言葉には注釈が入る。
『変わるのがたった一日でよければ』
つまり、環境や予想を超えた困難が、
あなたを変えてくれているうちは、
ショック療法みたいなもので、
効果は長続きしない。
そのチャレンジを終えれば、
数日のうちに元通りの自分になってしまうだろう。
だから僕はこう付け足して、
その学生さんに伝えた。
「本当に変わりたいのなら、
できそうなことを、
できそうもないくらい長くやると、
心の根から変わることができると僕は思う」
自分ができることで、
自分がやったら嬉しくて、
自分がされても嬉しいことを、
来る日も来る日も、
あたりまえのように続ける。
例えば、僕の場合は、
ご飯を食べたら「ごちそうさま」と言う。
そんな単純なこと!!
と思うかもしれないけれど、
これがなかなか難しい。
やらざるを得ない厳しい環境もないし、
ドラマチックな困難にぶつかる高揚感もない。
だれもこの地道な挑戦を後押ししてくれない。
それを続けるためには、
自分の意思でやり続けるしかない。
でも、だからこそ、
そのあたりまえのことを
ずっと続けられるようになると、
理想とする自分に近づいていっている、
確かな変化を感じるんだ。
周りの環境によって変わったのではなく、
誰かが用意してくれた困難によって変わったのでもなく、
自分の意思で自分を変えたときに
人は本当の意味で変わることができる。
変わるのには時間がかかるんだ。
でも時間をかけた分、
確かに変われるのだと思う。
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
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