【まさゆ記】 ~夢が叶わなかったあなたへ~
高校生の時、僕はこう思っていた。
ミュージシャンになれば、
幸せになれる。
つまり
夢を叶えたら、
憧れの職業につくことさえできれば
幸せになれる。
だから今つらくても
頑張るんだって。
誰にも理解してもらえなくて、
ひとりぼっちで涙が止まらないこともあった。
無理だよって言う周りの言葉に
反発して強がって、
でも心の中ではずっと焦っていて、
毎日しんどかった。
それでも
10年間、ひたすらに夢を追い続けた。
しかし残念ながら、
結局ミュージシャンにはなれなかった。
頑張れば必ず報われるんじゃないのかよ?
本気でやれば夢は叶うんじゃないのかよ?
何度もそう思った。
でもいくら願っても
やっぱり夢は叶わなかった。
そんな僕は不幸せなのか?
夢を叶えることができなかった僕は
幸せにはなれないのか?
今、ミュージシャンではなく
我武者羅應援團として活動していて、
僕は思う。
幸せだって。
ミュージシャンにはなれなかったけど、
僕は今、幸せだ。
心の底からそう思う。
なぜなら、
ミュージシャンにはなれなかったけど、
僕は自分を好きになれたから。
10年間、本気で頑張ったじゃないか。
誰からも認められなくても
諦めず踏み出し続けたじゃないか。
ガムシャラに頑張ってきた自分を
僕だけはずっと見てくれていたんだ。
だから自分のことを好きになれた。
生まれて初めて、自分を認めることができた。
幸せはどこか別の場所にあるんじゃなかった。
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