【まさゆ記】~幸せは1日にしてならず~
パソコンを整理していたら、懐かしい音源をみつけた。
『リベンジ ver.1』
僕らの応援歌「リベンジ」の1番最初に作ったデモ曲だ。
試しに聞いてみて、愕然とした。
なんだ、このパッとしない曲は!!
僕がアコギと鼻歌だけで歌っているのだが、
メロディーもコード進行も
CDに収録された完成版とはだいぶ違い、
それはそれは、煮え切らない曲だった。
どうした正幸!!
思わず過去の自分に言いたくなった。
荒削りな自分にショックを受けつつ、
『リベンジ ver.2』を聞いてみた。
やはり煮え切らない。
しかし、『リベンジ ver.1』よりは、
ちょっとだけ良いメロディーになっている。
それから何十個もあるリベンジのデモ音源を
順を追って全部聞いてみた。
すると、
コマ送りの動画を見ているかのように、
少しずつ曲が良くなっていくのが分かる。
えらく歩みは遅いし、
たまに迷走したりするけれど、
最後のデモは、聞きなじみのあるメロディー。
今、自分達が歌っているのものと
同じクオリティになっていた。
そして僕は一つの結論にいたる。
残念ながら、僕には才能がない。
なので、
いきなり素晴らしいメロディーが降ってくる。
なんてこともない。
降ってくるのは、
どこにでもあるような平凡なメロディーだ。
だから僕は、
その平凡なメロディーを一生懸命に磨くんだ。
少しでもこの曲がひかり輝くように、
来る日も来る日も磨き続けるんだ。
作っては直し、作っては直し、
試行錯誤を繰り返しながら
ひたすら地道に努力を積み重ねる。
それが僕の音楽の作り方。
それは僕の人生も一緒だ。
何もせず、最初から幸せな人生が
用意されていたわけではなかった。
すごい運動ができるわけでもない。
むちゃくちゃ頭がいいわけでもない。
クラスの人気者だったわけでもない。
不器用で、
恥ずかしがりや。
だから頑張るしかなかった。
昨日よりもちょっとだけよくなるように、
自分を磨き続けるしかなかった。
その歩みはとてもゆっくりで、
進んでないんじゃないか?
そう思う時もあった。
でも今、振り返ってみると、
確かに前に進んでいたんだな、
そう思える。
そして音楽を作るのと同じように、
そんな日々の小さな積み重ねこそが
幸せを生み出すのだと思う。
『幸せは1日にしてならず』
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
| 固定リンク
« 恰好良い人 | トップページ | 身につけるべき力 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント