【まさゆ記】 ～準備こそ本番～

毎年この時期になると、
演舞会の本番にむけた準備で、
てんやわんやになる。

準備は大変だ。

あーでもない こーでもないと、
みんなで悩みながらアイデアを出し、
時には1人自室にこもって、
延々と言葉を考え、曲を作り、構成を練る。

そして練習と修正を繰り返す。

華やかな本番の舞台に比べて、
準備は地味な作業の連続だ。
しかもなかなか上手くいかないことばかり。

だからその地味さゆえに、
誰にも見られてないゆえに、
つい手を抜いてしまいそうになる。

「少しくらい準備をサボってもいいでしょ？」
そんな悪魔のささやきが聞こえてくる。

そのたびに僕は、
過去の演舞会のことを思い出す。
毎回演舞会が終わると同じことを思うからだ。

「準備こそが本番だった」と。

本番が成功するかは、準備で決まる。

なぜなら
本気で準備してきた時にしか、
本番で自分を信じることはできないからだ。

本番で緊張する時に、
本番で苦しい時に、
最後の最後で自分を信じ
やりきるための唯一の方法が
しっかりと準備をすることなんだと思う。

準備をするのは、
失敗しないためではない。
「これだけやってきたのだから、自分はできる」
そうやって自分を信じるためだ。

だからついつい悪魔のささやきに
誘惑されてしまいそうな自分に向けて
今日は言いたい。

おい、正幸！！
準備こそ本番だ！！

我武者羅應援團 総監督 武藤正幸