【まさゆ記】 ~視点と支点と始点~
「あなたはできる」という言葉が、
ある人には勇気となり、
ある人には綺麗事に聞こえる。
大声でのエールが、
ある人には応援になり、
ある人にはプレッシャーとなる。
どちらが良い悪いではなく、
同じ言葉を聞いても、
同じ映像を見ても、
人はそれぞれ違うものを受け取るのだ。
当たり前のようだけど、
その「視点」の違いを意識することが、
生きる上でとても重要な気がしている。
僕はついつい
「自分から見える世界が、相手にも見えているだろう」
そんなことを思ってしまうことがある。
無意識に自分の視点を相手に強要しているのだ。
そして自分が正しいと思えば思うほど、
そうではない相手を見るとイライラしてしまう。
そうやって自分の視点の正しさばかりを押し付け、
相手の視点を受け入れない時に、
誤解や争いは生まれる。
だから重要なのは、
自分と相手は違うのだと認識すること。
自分にとっての正義が、
必ずしも相手の正義ではないと肝に銘じること。
正義を1つに絞れば、必ず反対側に悪を生む。
本来、正義は無数にあっていいはずなのに。
その上でお互いが押し付けるでも譲るでもなく、
意見を交わしながら次の高みを目指す。
それこそ綺麗事に聞こえるかもしれないけど、
僕はそこに人間の可能性を感じる。
視点の違いは、
人と人を繋ぐ支点になり、
輝かしい未来へと踏み出す始点となる。
僕とあなたは違う。
だから世界は美しい。
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
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