【まさゆ記】 ~やらず嫌い~
僕は昔から「もずく」が苦手だった。
しかし実際に食べたことがあるわけではなく、
いわゆる食わず嫌いというやつである。
しかし先日、もずくを食べる機会があった。
箸で掴もうとすると、
もずくのヌルヌルがより強調されて伝わってくる。
一瞬、心がへたりそうになるが、
えいっと気合を出して口に入れてみた。
やばい・・・
とはならなかった。
むしろ美味しかったのだ!
ヌルヌル具合も逆によい喉越しとなり、
なんならちょっと好きなくらいだった。
僕は心の中でもずくに土下座した。
ごめん、キミは美味しかったよ。
苦手だというなら、せめて食べてから言えば良かったね。
もう二度とキミを拒みはしないから、
思い込みばかりで、
頭でっかちになっていた僕を許しておくれ・・・
さて今日は別に「僕ともずくの愛の物語」を
語りたい訳ではない。
僕はこの食わず嫌いだったもずくが、
以外と美味しかったことで、
あることに気がついたのである。
それは自分の「やらず嫌い」
やったこともないのに、
「あれは苦手そう」
「自分には向いていないはず」
そうやって勝手に頭だけで判断して、
避けてきたことが山ほどあったのだ。
もちろんその中には、
やってみてもやっぱり嫌いなものもあると思う。
でもその「やらず嫌い」の中に、
実は自分にぴったり合うものや、
やってみたらめちゃくちゃ楽しことが、
隠れているのではないかと思えてならないのだ。
だから僕はもずくに誓ったように、
自分に言い聞かせた。
苦手に思えることでも、一度はやってみよう。
やってダメなら納得できる。
やらずに避けていては、いつか後悔する。
やる前から諦めるのは、
自分自身に対して失礼だ。
「やってみる前に拒まない」
それもガムシャラなあり方なのかなと思う、
冬の夜でした。
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
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