【まさゆ記】~サイン~
小学校の頃、ミュージシャンに憧れてた僕は1人で練習をしていた。
何を?
歌・・・ではない。
ギター・・・でもない。
そう、サインだ。
楽器をやる以前にサインだけ練習するという前のめりさ!
大物なのか、ただのバカなのか(たぶん後者だ)
自分のオリジナル曲は全くないのに、
オリジナルのサインは10パターンもあった。
ただ1つ問題があった。
普通の小学生である僕のサインを誰も欲しがってくれないのだ。
そこで僕は学校のノートに目をつけた。
ノートには「名前」という欄があったからだ。
さっそく僕は全教科のノートに自分のサインを書いた。
(サインも名前であることに間違いはない)
「武藤正幸」をさらに角張らせた硬派パターンや、
「ムトウマサユキ」を一筆書き風にした、オシャレパターン、
「Masayuki Muto」をなんちゃって筆記体にした、
海外セレブパターンなど、
全て違うパターンのサインが書かれたノートをみて、ご満悦な僕。
しかし残念なことに、
授業でノートを提出した際、先生にサインを解読してもらえず、
即、修正液の出番となったのは、ここだけの話。
ともあれ、今振り返ってみると、
自分のサインを本気で考えていた日々を愛おしく思う。
なぜならあの日ノートに書いたサインは、
何者でもない自分を、
誰からも求められない自分を、
何も見えていない未来を、
それでも信じた証拠だから。
憧れているような人に自分はなれるって
心から信じたんだ。
だから今、サインを書く機会があると、
あの日の自分に愛を込めてこう言ってやりたくなくなる。
「結果、その10パターンは使わないぞ!」
そんな微笑ましくも特別な想いを込めて、
今日も僕はサインを書くのです。
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