【まさゆ記】 ~オシャレは誰のため?~
我武者羅應援團の『オシャレ番長』と言えば・・・
そう、僕のことだ。
誰も言ってくれないので、自分で言ってみた。
自他共にならぬ、自分のみが認めるオシャレ番長の僕だが、
昔は(自分から見ても)かなりダサかった。
服なんてどうだっていいと、
私服はヨレヨレのジャージばかり。
ベストジャージスト賞(ヨレヨレ部門)があったら
間違いなく殿堂入りするだろう。
街でオシャレな人とすれ違う度に、
「周りにモテようと必死にアピールしているだけだろ!!」
と悪い正幸(通称ワルゆき)が出てきていた。
しかしある時、
雑誌に紹介されていた1着のジャケットに目を奪われた。
一見、黒のシンプルなジャケットだが、
様々なモチーフや文字が同じ黒色でプリントされていて
光の当たり具合によって、
それらが浮かび上がってくるのだ。
「なんてカッコいいんだ・・・」
気がつくと、ブランドの名前とお店の電話番号をメモしていた。
そして僕は、ダサゆきから、オシャゆきへの
階段を上り始めた。
色々なショップをまわりコーディネートを研究し、
ファッション関係者でもないのに、
頼みこんで、好きなブランドのショーを見に行った。
自分のファッションブランドを立ち上げた友人に、
正幸モデルの服を作ってもらったりもした。
我武者羅應援團をやり始めてからも
自分なりに学ランの着方を考え、
「春の学ラン着こなし7DAYS」的な特集を
頭の中で勝手に組んだりしている。
ただ、そんなオシャレへの努力は
ほとんど気づかれることはない。
1点ものの服を作っても、
それが1点ものかどうかなんて誰も分からない。
学ランをカスタマイズしたって、
細かいこだわりなど、周りには理解してもらえない。
当然、「正幸くんオシャレだね」と言われたことはない。
それでも、
僕はオシャレがしたい。
自分の着る服にはこだわりたい。
なぜなら、
オシャレをすると、鏡に映った自分のことを、
他の誰でもない僕が「いいじゃん」って思えるからだ。
以前は
「オシャレは誰かにモテるためにするもの」と思っていた。
でも今は「自分にモテるためにするもの」そう思う。
自分はどんな色の服が好きで、
どんな形のデザインに心が躍るのか。
そして、どんな自分になりたいのか。
そうやって自分自身に興味を持つこと。
なりたい自分に近づくために、
どうしたらよいか一生懸命考えること。
それを繰り返すことで、
だんだん自分を好きになっていく。
僕は自分をもっと好きになりたいから、
今日もオシャレをするんだ。
ファッションは
己のパッションの一番外側
by 武藤オシャゆき
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
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