【まさゆ記】 ~むずかしいことをやさしく~
【まさゆ記】 ~むずかしいことをやさしく~
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
劇作家の井上ひさしさんの言葉だ。
この言葉に、
「伝える」ことの本質があるように思う。
自分の気持ちや考えを相手に伝えるのは、
とても大変だ。
僕も團員とコミュニケーションする時、
「これだけ何度も言っているのに、なぜ分かってくれないんだ」
と思うことがある。
でも、そんな時は大抵、
むずかしいことをむずかしいまま
伝えてしまっているのだ。
自分はこの説明で分かるから
相手も当然分かるだろう。
そんな気持ちで伝えていても、伝わらない。
だからこそ、
「むずかしいことをやさしく」伝える。
そのために必要なのは想像力。
どのように言ったら伝わるか?
今の説明でイメージできるか?
どんな例えなら興味がわくだろうか?
相手の立場に立ち、
どうやったら伝わるのかを一生懸命想像することが、
大切なんだと思う。
もちろん、相手の立場を想像したからといって、
自分の言いたいことが
100%伝わるということではない。
でも、たとえ言葉の意味が伝わらなかったとしても、
「一生懸命その人のことを考えて、伝えようとした」
という想いは、誰もが感じることができる。
『むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく』
伝えようとする気持ちは、必ず伝わる。
それこそが
本当の意味で「伝える」ということなのではないだろうか。
だから僕は、
この文章を読んでくれるあなたのことを想像する。
あなたがどんな人で、なにが好きで、どれだけ頑張っているか、
そして、どんな言葉が応援になるのか・・・
想いを巡らせた分だけ、
あなたの心に、この応援が届くのだと信じているから。
我武者羅應援團 総監督 武藤正幸
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